膀胱炎の話(ミストレンド)



   「オシッコが近くなった(頻尿)」、「オシッコすると痛い(排尿痛)」、 「尿が濁っている(尿混濁)」と感じたことはありませんか。 これらは、急性膀胱炎の三大症状です。膀胱炎は、尿道から細菌が入って起こる膀胱粘膜の炎症で、 泌尿器科を訪れる女性患者の中で最も多い疾患です。
   膀胱炎が女性に多い理由としては、@尿道の出口が肛門に近く 大腸菌に汚染されやすい、A尿道口が膣の出口にあるため、生理の時や下り物が多い場合に 汚染されやすい、B女性の尿道が男性と比べて短い、などがあげられます。
   膀胱に細菌が入っても、普通の状態では、すぐに膀胱炎になることはありません。 細菌は排尿時に尿と一緒に流れ出てしまうし、膀胱粘膜には細菌に対する防御機能もあります。 しかし、風邪、疲れ、体の冷え、長時間の尿の我慢などのため、防御機能が低下している時には、 膀胱炎にかかりやすくなります。
   膀胱炎には、頻尿、排尿痛、血尿、尿混濁、残尿感などの症状が急に出現する、 急性膀胱炎と、目立った症状がほとんど無い、慢性膀胱炎があります。 急性膀胱炎を繰り返す場合や慢性膀胱炎では、尿路に他の病気(前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱癌、 神経因性膀胱、膀胱瘤など)がある可能性があるので、早めに泌尿器科を受診して下さい。
   治療は、まず水分を十分とって尿をいっぱい出し、膀胱内の細菌を洗い流すことです。 そして、抗生物質や抗菌剤を服用して細菌を退治します。 急性膀胱炎の場合は、2-3日で急激に症状は改善しますが、薬をすぐ止めず1週間程度は続ける必要があります。 これに対して、慢性膀胱炎の場合は、治療には時間がかかります。 また服薬以外の注意点としては、アルコールや香辛料の強い食事をひかえ、過労を避けて睡眠を十分にとり、 下腹部を冷やさず、体調を整えることが大切です。

− ミストレンド, 2001年8月号に掲載の改変 −

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